「5g」「2.4ghz」「メモリー8GB」「ストレージ512GB」……「G」や「ギガ」の誤解を全部解く回
「5g」「2.4ghz」「メモリー8GB」「ストレージ512GB」……「G」や「ギガ」の誤解を全部解く回
こんにちは、あいちパソコンクリニックの信太郎です!
近ごろ、「5G」という言葉をよく聞きますよね。これは普段PCを触らない方も、スマホを持っていれば意識している言葉でしょう。
しかし、この5Gという言葉について、一部の人の間では誤解が広まっているのだとか。
というのも、5Gに含まれる「G」という文字、実はPCやスマホ、周辺機器などでものすごく頻繁に使われる文字なんですね。
たとえば、Wi-fiルーターにはかねてより「2.4ghz」と「5ghz」という記載がありますし、パソコンの性能を表す言葉として「ストレージ512GB」「メモリー16GB」なんて言ったりもします。
最近では、「スマホで動画を見るとギガが減る」……なんて表現も出てきました。
というわけで、今回はパソコンやスマホにまつわるさまざまな「G」や「ギガ」について、それぞれ意味を解説してみたいと思います。
ご紹介する用語は以下の通りです。
・スマホの新しい通信規格「5G」
・Wi-firルーターの「2.4GHz」と「5GHz」
・スマホ通信のデータ利用量を表す「ギガ」
・メモリーやストレージの「GB(ギガバイト)」
この記事を読めば、さまざまな意味がある「G」や「ギガ」についてしっかり理解できますよ。ぜひご一読ください。
スマホの新しい通信規格「5G」
昨今もっともよく耳にするのが「5G」という言葉です。
これは、スマートフォンなどの携帯機器で使用する新しい通信規格で、「5th Generation(フィフス・ジェネレーション)」の略称です。日本語に訳すと、「第5世代」となります。
これまでの携帯電話やスマートフォンの通信規格は、1G、2G、3G、4Gと進化してきています。
現在、多くのスマートフォンで使用されている通信規格は「4G」で、スマホで動画視聴や動画配信ができるようになったのは、実は4Gになってからのことです。
新しい通信規格となる5Gでは、4Gよりもさらに高速で大容量のデータ通信が可能となります。また、通信の遅れが少なくなったり、たくさんの機器を同時に接続できたりするようになるといわれています。
その通信速度の速さと同時接続の強みを活かし、医療ロボットを遠隔操作して手術をしたり、自動運転でバスやタクシーを無人化したりといった使い道があるといわれています。
Wi-fiルーターの「2.4GHz」と「5GHz」
上記したスマホの「5G」と混同されがちなのが、wi-fiルーターの「5GHz」です。
こちらの単位は「ギガヘルツ」と読み、Wi-Fiで使用される無線電波の帯域を指しています。
よって、前述した「5G」とはまったく関係がありません。
Wi-Fiでは、「5GHz帯域」と「2.4GHz帯域」の二つの帯域があります。
「5GHz帯域」は基本的にルーター以外では使用されない帯域であるため、繋がりやすく安定していることが特徴です。ただし、壁などの紹介物に弱いため、通信距離が長くなればなるほど電波が弱くなってしまいます。また、ルーターによってはこちらの帯域を「A」と表記しています。
一方の「2.4GHz帯域」はさまざまな製品で使用されている帯域であるため、混雑して不安定になりやすいというデメリットがあります。ただし、こちらは障害物に強いため、遠くまで電波を届けやすいという強みも。また、ルーターによってはこちらの帯域を「G」と表記しています。
スマホ通信のデータ利用量を表す「ギガ」
近ごろでは、スマホ通信のデータ利用量を「ギガ」と表現するケースが増えました。「ギガが減る」なんて言い回しもよく聞かれますが、厳密にはこれを「ギガ」と呼ぶのは間違いです。
そもそも、この場合の「ギガ」は正式には「ギガバイト(GB)」といいます。これは、データのサイズを示す単位です。
コンピュータで扱うデータの最小単位は「バイト」です。これが大きくなると、「キロバイト(KB)」「メガバイト(MB)」「ギガバイト(GB)」となっていくわけです。
具体的には、
・1キロバイト=1024バイト
・1メガバイト=1024キロバイト
・1ギガバイト=1024メガバイト
となります。ちなみに、さらに上の単位として「テラバイト(TB)」もあります。
スマホの通信量を「ギガ」と呼ぶようになった背景には、動画コンテンツの普及により、スマホで扱うデータ量が大きくなったことが影響しています。
まだ携帯電話が主流だった頃は、今ほど動画を気軽に見ることはできず、通信料もそれほど多くはありませんでした。
しかし、スマホの登場により大容量の動画コンテンツを手軽に楽しむことができるようになると、ギガバイト単位のデータを消費する機会も増えたのです。
そのため、厳密には「ギガが減る」ではなく、「データ通信量が減る」「パケット通信量が減る」と言い換えた方が正確です。
メモリーやストレージの「GB(ギガバイト)」
パソコンの性能を調べていると、「メモリー16GB」「ストレージ512GB」なんて表記を見たことはありませんか?
この場合の「GB」は前述した「ギガバイト」と同じで、データ容量の大きさを表す単位です。
しかし、メモリーとストレージでここまで容量の大きさが異なるのはなぜなのでしょうか?
そもそも、パソコンやスマホに関する記憶装置には大きく分けて3種類あります。
・RAM
・ストレージ
・ROM
RAM
「Random Access Memory」の略称で、読み書きを行えます。一般的に「メモリー」と呼ばれるのがこのRAMになります。
RAMは、パソコンの「作業領域」ともいえる記憶装置です。RAMの大きさは、「机の大きさ」に例えるとわかりやすいでしょう。机(=RAM)が大きければ大きいほど、多くの作業を同時に行うことができます。
ただし、RAMに展開されたデータはデバイスの電源が切れるたびに消去されるため、それほど大きな容量ではありません。
一般的なPCのRAM(メモリー)は8GB程度です。動画編集などの高度な操作をする方は16GBや32GBのRAMを積むこともあります。
ストレージ
読み書きができる記憶装置で、デバイスのデータを保管する場所を指します。ハードディスクやSSDはストレージに分類されます。
ストレージは、「収納スペースの大きさ」に例えるとわかりやすいでしょう。収納スペース(=ストレージ)が大きければ大きいほど、たくさんのものをしまう(=データを保存する)ことができます。
ストレージではデータを保存しておく必要があるため、同じ「GB」表記であってもRAMとは桁数が違います。最近のハードディスクであれば少なくとも512GB程度の容量があります。1テラバイト(1024GB)以上の容量があるハードディスクも決して珍しくありません。
また、SSDは読み込みが速いメリットがありますが、少々容量が小さい傾向にあり、256GB程度のものが一般的です。
ROM
「Read Only Memory」の略称で、読み込み専用の記憶装置です。一般的にはCDやゲームソフトがROMに分類されます。
ただし、日本の一部業界では、スマホのデータ保存領域をなぜか「ROM」と表現しているようです。
スマホのデータ保存領域は読み書き可能で蓄積もできるため、厳密にいえば「ROM」ではなく「ストレージ」なのですが……。このような日本独自の慣習も、消費者を混乱させる原因といえるのかもしれません。
正しい意味を知ることが大切
今回はさまざまな意味があってややこしい「G」や「ギガ」について解説しました。
難しい横文字が並んでいると身構えてしまいがちですが、言葉の意味を正しく捉えれば、パソコンやスマホに対する理解も深まります。
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ当あいちパソコンクリニックのレッスンを受講してみてください。
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