【Excel】ドロップダウンリストの項目の表示数を増やしたいときは【裏ワザ】
Excelの「データの入力規則」機能、便利ですよね。その中でもドロップダウンリストは重宝している方が多いのではないでしょうか?
しかし、このドロップダウンリストを使っていると、こんな悩みが生まれることも。
「リストが8項目しか表示されなくて見づらい……」
「いちいちスクロールボタンを押さないと他の項目が見えない……」
そこで、今回はドロップダウンリストの項目数を増やす裏ワザをご紹介します!画像付きで丁寧に解説しているので、参考にしてみてください。
Excelの「データの入力規則」機能について
「データの入力規則」を使えばリストを簡単に作成できる
Excelの「データの入力規則」は便利な機能です。これを使えば、特定のセルに以下の画像のようなドロップダウンリストを作れます。
Excelを使っているとこういうリストから入力したい場面って結構ありますよね。
リストは以下の操作方法で作成できます。
- リストを使って入力したいセルをアクティブにする。
- 「データ」タブをクリックする。
- 「データツール」グループの「データの入力規則」ボタンをクリックする。
- 「入力値の値の種類」をクリックし、一覧から「リスト」を選択する。
- 「元の値」をクリックし、リストにしたいワークシート上の範囲をドラッグして選択する。
- 「OK」をクリックする。
※今回は本題から逸れるため、こちらの機能の使い方については、簡単な解説程度にとどめておきます。
入力規則のリストの表示項目数は「8」or「12」
「データの入力規則」機能は便利ですが、ある欠点を抱えています。
それは、一度に表示できる項目数が少ないこと。
リスト後半の項目を選びたいときには、スクロールする必要があるため、ヤキモキすることもあるかもしれません。
なお、リストの表示項目数は、Excelのバージョンによって異なるようです。調べた情報をざっくりまとめると以下のようになります。
Officeのバージョン | リストの最大表示項目数 |
旧バージョン | 8 |
Microsoft 365 (サブスク版) | 12 |
筆者はMicrosoft 365 Apps for enterpriseを使用していますが、表示項目数は12まででした。
が、いつ頃アップデートされたのか、どのバージョンから仕様が変更となったのかについては正確な情報は出てきませんでした。
リストにもっとたくさんの項目を表示したいときは……
「フォームコントロール」を使って解決!
ここまで解説したように、「データの入力規則」は便利な機能である一方で、一度にたくさんの項目を表示できないというやや不便な点もありました。
これを解決するには、「フォームコントロール」でリストを作り、「INDEX関数」と組み合わせて使うのがおすすめです。
下に操作手順を詳しく解説していきます。
まずは「開発」タブを表示する
フォームコントロールのリストを作るには、開発タブを開く必要があります。
デフォルトでは開発タブは表示されていないはずなので、まずは開発タブを表示していきましょう。
- Excelの画面左上を右クリックする。
- 「リボンのユーザー設定」をクリックする。
- 「開発」にチェックを入れる。
- 「OK」をクリックする。
以上の手順で、「開発」タブがExcelに表示されます。
フォームコントロールのリストを作る
次に、フォームコントロールの「リストボックス」を作成します。
- 「開発」タブをクリックする。
- 「挿入」をクリックする。
- 「リストボックス(フォームコントロール)」をクリックする。
- リストを作成したい場所をドラッグしてリストを描画する。
- フォームコントロールのリストが挿入されました。
- 挿入したフォームを右クリックして、「コントロールの書式設定」をクリックします。
- 「入力範囲」をクリックし、リストにしたいセル範囲をドラッグして選択します。
- 「リンクするセル」として、適当なセルを指定します。(今回はセルD1を指定しました。)
- 「OK」をクリックします。
- フォームコントロールのリストが作成できました。
- リストの項目を選ぶと、先ほど「リンクするセル」に指定したセル(今回はD1)に、リストの何番目の項目が選択されているか表示されます。
INDEX関数を使ってリストの内容を転記する
フォームコントロールのリストを作っただけでは、まだリストの内容をセルに転記することができません。
そこで、先ほどのリストにリンクしたセルと「INDEX関数」を用いて、特定のセルにリストから選んだ内容を転記します。
- リストの内容を転記したいセル(今回はD2)を選択します。
- 「=INDEX(」と入力します。
- リストの元になっているセル範囲(今回はA2:A27)をドラッグして選択します。
- 「,(カンマ)」を入力します。
- フォームコントロールのリストにリンクしたセル(今回はD1)を選択します。
- 「)」を入力します。数式が以下のようになっていればOKです。
=INDEX(リストのセル範囲, フォームコントロールのリストにリンクしたセル)
例:INDEX(A2:A27,D2)
INDEX関数を使ってリストの内容を転記する
フォームコントロールのリストを作っただけでは、まだリストの内容をセルに転記することができません。
そこで、先ほどのリストにリンクしたセルと「INDEX関数」を用いて、特定のセルにリストから選んだ内容を転記します。
- リストから入力させたいセル(今回はD2)を選択します。
- 「=INDEX(」と入力します。
- リストの元になっているセル範囲(今回はA2:A27)をドラッグして選択します。
- 「,(カンマ)」を入力します。
- フォームコントロールのリストにリンクしたセル(今回はD1)を選択します。
- 「)」を入力します。数式が以下のようになっていればOKです。
=INDEX(リストのセル範囲, フォームコントロールのリストにリンクしたセル)
例:INDEX(A2:A27,D2) - キーボードの「Enter」キーを押します。
セルD2に、リストで選んだ項目が表示されるようになりました。
少々複雑な手順ではありますが、この方法であればドロップダウンリストの表示項目数を増やすことが可能です。
Excelの使い方で困ったときは……
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今回は、ドロップダウンリストの表示項目数を増やす裏ワザをご紹介しました。
Excelはちょっとした小ワザで可能性が広がるアプリケーションです。
ドロップダウンリストを有効活用したい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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