「そもそも電源の入れ方がわからない」という声も多数
パソコン教室受講希望者の中には、「電源の入れ方がわからない」というレベルの悩みを抱え、最初の一歩が非常に高いハードルとなっている方も珍しくありません。
もともと電化製品に不慣れである層に加え、最近ではスマートフォンの普及により、キーボードやマウスを操作した経験がほとんどない方も増えています。電源ボタンの位置が分からない、起動後の画面が怖い、マウスの右クリックと左クリックの違いが分からないなど、初歩的なことでつまずくことが多く見受けられます。
また、次のような疑問を持つ方も多いです。
・電源を押した後どうすれば正常なのか
・マウスの動かし方がわからない
・デスクトップとノートパソコンで操作は違うのか
・電源を切るタイミングと方法は?
・何か間違えて押して壊れることはないか?
こういった不安に対し、パソコン教室では「触っても壊れない」「間違えても大丈夫」という心構えを伝えるとともに、実際に電源の入れ方・切り方を体験させてくれます。実機を使いながら、講師の方が隣にいて手順を確認しながら進められるので、安心感があります。
一人で独学する場合には、何が正しいのか判断がつきにくいため、教室で実際に「触れて学ぶ」体験は非常に価値があります。講師が側で見てくれていることで、間違えてもその場で正してもらえるというメリットがあります。
初心者向けのパソコン教室のサポート体制の一例
項目
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内容
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対応レベル
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超初心者(電源の入れ方から)対応
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教材
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絵と写真中心のわかりやすいマニュアル
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指導法
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実機操作中心、講師が横について指導
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時間配分
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ゆっくり・何度でも質問可
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環境
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少人数制・落ち着いた教室設計
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このような体制が整っていれば、電源の操作はもちろん、マウスの持ち方、ポインタの使い方、クリックとダブルクリックの違いといった本当に最初の一歩から安心して学ぶことができます。
パソコンに触ることすら不安な方にとって、教室の環境は大きな安心感をもたらします。教室では「覚える」よりもまず「慣れる」ことに重きを置いており、繰り返しの体験を通じて自然に操作ができるようになっていきます。
就職・再就職に必要なスキルを急ぎで学びたい
現代の就職市場において、パソコンスキルは基本中の基本とも言われています。特に再就職や転職を考えている方や、ブランクがある主婦層にとっては、ExcelやWordといった基本的な操作を短期間で習得する必要に迫られることが少なくありません。
実際に、就職支援の場でも「パソコンスキルがあれば紹介できる求人の幅が広がる」と案内されることが多く、職業訓練講座にパソコンコースが含まれるようになりました。また求人票に「Excelの基本操作ができる方」や「Wordで書類作成ができる方」と記載されている企業が多いため、それらを短期間で学びたいというニーズが増加しています。
就職に必要とされる代表的なパソコンスキル
スキル名
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主な内容
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活用場面
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Word
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文書作成、報告書、履歴書作成など
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書類作成、ビジネス文書
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Excel
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表計算、関数、グラフ作成など
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データ管理、集計作業
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PowerPoint
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スライド作成、資料整理
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プレゼン、会議資料
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メール
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メールの書き方、ファイル添付
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社内外の連絡業務
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ファイル管理
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フォルダ作成、保存・開く操作
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書類の管理・共有
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こうしたスキルは、独学でも習得可能ではあるものの、時間がかかりやすく、学習の方向性に迷うリスクもあります。その点、パソコン教室では「就職に必要なスキルだけを効率よく学べるカリキュラム」が用意されており、時間に限りのある方にとって非常に有効です。
また、以下のような悩みや疑問にも丁寧に対応しています。
・どのソフトから学べばいいか分からない
・求人にある「基本操作」とは具体的に何を指すのか
・ブラインドタッチはできなくても大丈夫か
・履歴書に書けるレベルになるには何時間必要か
・資格を取るべきか?MOSは必要なのか?
こうした不安に応えるため、教室によっては受講前にカウンセリングを実施し、就職先の業種に合わせた講座内容を提案してくれるところもあります。また、MOS(Microsoft Office Specialist)といった資格取得支援コースを設けている教室もあり、就職活動を有利に進める材料になります。
短期間で結果を出したい方にとって、パソコン教室は最も効率的な選択肢です。履歴書に「Word・Excelが使えます」と書けるようになりたい方は、目的に特化したレッスンから始めてみることをおすすめします。
定年後や子育て後の学び直し需要も急増中
近年、60代以上のシニア層や子育てを終えた主婦の方々が「パソコンを改めて学びたい」と教室に通うケースが増えています。目的は多様で、「趣味を増やしたい」「家計簿をつけたい」「旅行の写真を整理したい」「孫とメールのやりとりがしたい」など、実用性と楽しみの両方を求めた学び直しの動きが広がっています。
特に定年退職後、地域活動や趣味の世界でパソコンが必要になる場面が増えており、自治会の案内作成や会計処理、趣味のサークルの資料づくりなどに対応するため、基本操作を身につけたいという声が多く寄せられています。
また、子育てを終えた主婦の方にとっては、再び社会復帰する準備としてのパソコンスキル習得が注目されています。PTAや地域活動、再就職の面接時に「パソコンは使えますか?」と聞かれて不安に感じた経験から、改めて基礎から学びたいというニーズが生まれています。
学び直し世代に人気のあるスキルや活用例
スキル・機能
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活用シーン
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写真整理
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デジカメやスマホから取り込み、フォルダ整理、印刷
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年賀状作成
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専用ソフトやWordでテンプレートを活用
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表作成
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家計簿・旅行計画・料理レシピの管理にExcel
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メール
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孫とのやり取りや地域活動の連絡に
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インターネット
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趣味の情報収集やショッピング、地図検索など
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このような世代にとって重要なのは、「自分のペースで学べること」「繰り返し確認できる教材があること」「質問しやすい雰囲気があること」です。特にシニアパソコン教室では、受講者の年齢層に配慮した指導方法が整っており、文字が大きく読みやすいテキストや、ゆったりとしたスケジュール設定がされています。
また、以下の点が受講者の安心感につながっています。
・同年代の受講者が多く気後れしない
・体調や家庭の事情による振替制度が充実している
・無理に資格取得を目指さず、自分の目的に合った内容を選べる
・スマホと連携した使い方など、今どきの便利機能も学べる
学び直しに遅すぎるということはありません。むしろ、パソコンの活用によって生活の幅が広がり、新たな趣味や交友関係が生まれるなど、人生の質を向上させる要素としてパソコン教室が機能しています。これからの時代、年齢に関係なく「使える人」になるための一歩を、安心できる教室で踏み出してみてはいかがでしょうか。